ゴシック・アンド・ロリータ (Gothic & Lolita) は、本来異なるゴシックとロリータの要素を 結びつけた日本独自のファッションスタイル。黒を基調とした、レース、フリル、リボン、に飾られた華美な洋服、スカートはパニエで脹らませ、靴は編み上げのブーツや厚底のワンストラップシューズ。髪は長く、ヘアスタイルの理想は縦ロールで、リボンやヘッドドレスで飾る。装いは黒だけでなく真っ白でもゴブラン織り風の花模様でもよい。
ロリータ?ファッションは、1990年代以降に日本で流行したファッションスタイルのひとつ、または、それを中心とした社会現象、その愛好者たちによる主義?思想である。ロリィタとも。
少女のあどけないかわいらしさ、小悪魔的な美しさを表現したスタイルであり、欧米文化(英語版)への憧れと想像力をエンジンに、懐古的でありながらも全く新しい日本独自の解釈を加えた、ティーンを中心としたストリートファッションである。日本だけではなく、諸外国からも注目を集めている。ロリータ?ファッションは「大人の少女服」と形容されることもある。
少女の出てくる童話は、ロリータ?ファッションのイメージソースである。最も愛されているのは「不思議の国のアリス」で、「不思議の国のアリス」がロリータのお手本的な存在になっている理由は、ディズニー版アニメやテニエルの挿画などで、ヴィジュアルイメージがはっきりと定着しているためではないか、とも言われている。アリス以外には、白雪姫、シンデレラ、ラプンツェル、赤ずきんなど色々なお話が好まれているが、ロリータが童話に憧れる理由は、童話の中に隠された裏側の意味や、ロマンチックな夢の中に潜んだ、陰りとエロティシズムを魅惑的に感じているからではないか、とも言われている。